最近では、井戸をめっきり見なくなりましたね。水道水が各家庭に普及し、井戸を使う家庭が減ってしまったことが原因であると言われています。昔は、家に水道が引いてなくても、近所の井戸から水を汲んできて必要な分だけ、使うようにしていました。それに比べて、現代はとても便利になりましたね。
そこで、姿を消しつつある井戸ですが、あらためて井戸水の良さとは何か考えていきたいと思います。
まず、水の温度が一定であることがあげられます。地下数メートル~数十メートル程度の地下の水温はその地域の年間の平均気温となり、年中ほぼ一定の水温です。季節に影響を受けず、夏は冷たく、冬は暖かく感じられます。また、冬は水道水に比べてあたたかいので、お湯が沸きやすくなります。そのため、ガス代や灯油代を節約することができます。
そして、大きなポイントは水道水特有のカルキ臭がしないという点です。水道水は消毒のため、塩素が含まれていますが、井戸水にはそのようなことはありません。日本の地下水は一般的に良質な軟水の物が多いという点も特徴です。
最後に、災害時、インフラ系が整う前に支給されるのが水です。それぐらい水は大切なものであるのです。そんな非常事態が起きてしまった時でも、井戸があれば、水道が繋がらなくても、つるべや手押しポンプを設置して、いつでも水を確保できるというメリットがあります。