この記事をご覧の皆さんは、ご自宅に天然水が飲める井戸があったらどうしますか?
いきなり疑問をなげかけましたが、井戸についてくわしく知っている人は少ないはず。井戸がある生活なんて、あまり想像できないですよね。
もし井戸があれば、のどが渇くたびにミネラルウォーターを購入する必要も少なくなりますよね。また、災害時でも水を確保できることもメリットの1つとしてあげられます。古民家の雰囲気がある生活が好きな人も魅力を感じるかもしれません。
なにより、水道料金がかからなくなる魅力にひかれてしまいませんか?今回は、井戸を設置するメリットや費用・注意点についてご紹介します。今回の記事を読んで、井戸を設置して「渇き」のない生活をしてみませんか?
井戸から水が出る場所はどこ?水脈を見つけよう
井戸を設置しても、水が飲めなくては意味がないですよね。そのためにまずは水源から井戸まで問題のない水脈を見つけ出して、井戸が設計できるかどうかの確認が必要です。
井戸から水を出せるようにするために必要な水脈調査にはいくつかの方法がありますが、その中でも有効な方法が、現地調査です。例としては、ボーリングや、井戸予定地の周囲の確認が現地での事前調査が挙げられます。
湧き水調査や水脈に関する調査があります。湧き水が出ていてもすぐに井戸がつくれるという判断はできません。調査で、有害物質が混入して汚染される可能性がないか確認をする必要があるのです。
説明に挙げた調査以外にも、現存資料が井戸作りに関する貴重な判断材料です。周囲の井戸に関する資料があるだけで、地質の確認作業ができるうえ、水脈が重なってどこかの井戸から水が汲めなくなってしまったというトラブルの回避が可能になります。
井戸を設置するメリットとデメリットを考える
調査に関してご紹介しましたが、井戸の設置の際に気になるのがメリットやデメリットではないでしょうか。メリットやデメリットは、井戸の設置の決断には欠かせない判断材料ですよね。いくつかのメリット・デメリットがありますが、今回はその中からピックアップしてご紹介します。
井戸の気になるメリット
井戸を設置する場合は、井戸作りの費用と維持費がかかりますが、基本的な水道代は必要ありません。水道代の節約に頭を悩ませる必要がなくなるのはメリットとして大きいですよね。
もうひとつのメリットは災害時の水道ライフラインの確保が可能になるということです。井戸水の汲み上げポンプを手動式にしておけば、ライフラインが断たれた場合でも井戸水を生活用水として使えます。
ほかにもカルキ臭がない水だといえるのも魅力のひとつではないでしょうか?水道水のカルキのニオイが嫌な人もいるようですが、地下から直接水をくみ上げる井戸ならば、そんなカルキ臭を気にする必要がありません。
井戸づくりのデメリットはズバリ費用
井戸が使えるようになるまでには、調査のほかに穴掘り作業、井戸設備の設置など、さまざまな費用がかかります。井戸作りにかかる費用を平均の金額は25万円程度です。ほかにも、ポンプが壊れてしまった場合には交換費用も必要になるでしょう。
知らないことばかり!井戸掘りってどうやるの?
井戸の設置のデメリットで、井戸を掘るにはコストがかかると説明しましたが、そもそも井戸はどのようにつくるかご存知の人は少ないでしょう。井戸のDIYを考えている場合は、井戸づくりに欠かせない穴掘りの作業や道具、費用を知っておく必要があります。
井戸を設置するためのポンプなどは通販でも購入ができるようです。井戸の穴を掘る場合には、井戸掘り機を購入する必要があります。水圧式の井戸掘り機や弁利用式など種類がさまざまありますので、井戸を設置する地質に合わせて選んでください。
ほかにも井戸作りのため道具の一式セットも販売されているようです。購入すると高額になってしまう道具もありますが、レンタルが可能な場合もあります。
井戸作りの最終段階でポンプを設置しますが、ポンプによっては事前に井戸水の浄水をしなければならない場合もあります。
ポンプから出てくる水に泥が混ざらないように穴の周りをコンクリートで埋める作業も欠かせません。ポンプを設置したあとも、出てくる水の水質調査をして、飲用水として使えるかどうかの確認作業まで必要です。
井戸掘りについて簡単に説明しましたが、手間と費用を考えてみると井戸作りの業者に依頼をするほうが、高額な出費をせずに思った通りの井戸がつくれる可能性が高いといえるでしょう。
井戸掘りにかかる費用と注意点
井戸作りの作業をするためには、管材費のほかにも設置費用や運搬費用が必要です。井戸の設置には、許可が必要な地域もあります。ほかにも必要な費用や注意点がありますので、井戸の設置を考えている場合はご参考にしてください。
作業に必要な機材や材料の手配に関わる費用
作業には、穴掘りの機械や管材費などが使われます。井戸作りを業者に依頼する場合は、その管材の手配の費用や運搬費なども予算に含まれます。ほかにも、作業で掘り出した土の処理費や、掘った穴の周りを埋めるコンクリートなどの材料費もかかります。
井戸をつくれても、水が使えないと意味がないため、穴をきれいに洗浄する費用や、水質調査、屋内への給水費用まで必要です。
井戸の深さによって、設置するポンプの機種を変える必要も考えられます。ポンプ機材の手配と設置費用に関しては、金額が変動しているので時期によって確認はかかせません。
金額を抑えたい場合は、あまり高額なポンプを使わなくて済むように業者に伝えておいたほうがよいでしょう。
作業の際に注意するべき点
井戸の穴を掘る場合には機械を使うため、作業音が響きます。また、作業にはさまざまな管材が使われるため、運搬車の出入りがあります。井戸作りを検討される場合は、工事の前に、業者が近隣にご挨拶してくれるかどうか確認しておきましょう。
作業に使われる管材などを運ぶとき、運搬車をどこかに駐車するスペースを要します。どの程度のサイズの運搬車が出入りするか確認し、近隣に駐車してほしくない場所がある場合は、事前に伝えておきましょう。
近隣以外にも、規制に気を配る必要があります。自治体によっては、井戸をつくるためには許可が必要な場合があります。井戸作りをご検討の際は、事前に自治体に許可が必要かどうかを知っておいたほうがトラブルを回避できるかもしれません。
事前見積もりがある業者がおすすめです
どの費用が自己負担になるかは、業者によっても違いますので、事前に見積もりや作業か可能かどうかの調査を依頼しておいたほうが得策です。
見積もりが可能な場合は、どんなサービスに関する見積もりが出されるか確認し、そのほかに必要になる費用についても業者に確認しておいてください。
業者によっては、井戸から水が出てこなかった場合は工事料金を支払う必要がありません。また、サポート体制もそれぞれ違うので、ご希望のサポートをしてくれる業者を探すのもいい方法のひとつです。
まとめ
DIYで井戸を掘る場合でも、業者に依頼をする場合でも、今回の記事でご紹介したように、さまざまな手間と費用がかかります。
トラブルを未然に防止するためにも、自治体によっても許可が必要かどうか、井戸をつくっても問題がないかどうか、しっかりチェックしておきましょう。
井戸作りに関して少しでも不安がある場合は、独断で井戸作りをおこなわないほうがいいかもしれません。無料で見積もりをしてくれる場合もありますので、一度井戸掘りに関して知識がある業者を頼ってみてはいかがでしょうか?