浅い井戸の水は、地層の中で比較的地表に近い場所のものです。地面には不透水層という、粘土質の地層があるのですが、その上側と下側にある水は、直接的には影響していないものです。浅井戸と呼ばれる井戸は、この不透水層の上の水を使うものです。不透水層の上の水というのは、地表で雨が降ったりすると水量が増えますし、もし上の地層で何かがあると、その影響を強く受けます。
とはいえ、使えなくなる事は少ないのです。浅井戸には常に地表の雨水など染みこんだ地下水が補填されるので比較的水量も豊富です。また、お庭の草木への水やり、お子様の水浴び、洗濯に使う分には問題は殆どありません。水質としては軟水ですから、地域によっては飲用水として使える事も可能です。特に、関東地方では関東ローム層によって、浅井戸が使う水源のあたりの水は綺麗にろ過されている状態ですので、保健所に水質調査を依頼して、そのまま利用できるのであればそれも良いでしょう。
井戸掘りについては、地下水脈の位置を考慮し、目には見えない場所を掘り進む高度な技術が必要ですので、もしも井戸が必要になった場合は、井戸掘り110番へご相談ください。皆様からの井戸掘りに関するご連絡を心よりお待ちしております。