井戸というのは、その辺の地面を適当に掘れば出てくるというものではありません。実は、地域によって井戸が出やすい地域、出にくい地域があります。それには地形が関係しているようです。
◇井戸の出やすい地域
・地下水位が浅い場所
地下水の水位が浅い場所は、井戸の深さが浅くて済みますので、井戸の出やすい地域と言えます。周囲に行けや川がある場所は、比較的地下水位が浅いことも多いようです。
・盆地
盆地は、周辺地域よりも地面の高さが低い分、地下水のある地層へ近くなっています。また、盆地には周辺からの雨水などが集まりやすいため、井戸が出やすいと昔から言われています。
※これらの特徴は一般例で、複雑な地層の状況によって変わってきます。
◇井戸の出にくい地域
・台地
台地は、周辺地域より地表面が高い分、地下水のある深さまで井戸を掘るのが難しかったり、地層が柔らかく、井戸を掘るのに適さない環境だったりすることが多かったので、井戸が出にくい土地と言われていました。
・海岸線に近い場所
こちらは、正確には飲用として利用できる水が出ないという意味で、井戸の出にくい地域と言えます。海岸線に近いと、海水が地下水に混入していて、井戸水を利用するのが難しい場合が多いようです。
※最近は、掘り抜き井戸の技術が進歩したため、こうした場所でも、深い井戸を掘って井戸を作る事例もあるようですので、専門業者にご相談されるのがおすすめです。