井戸を設置する方にとって、最も重要なことは「水が出るのか否か」という点でしょう。しかしご注意ください。井戸工事の結果無事に水が出るようになったとしても、後々水が出なくなってしまうというケースもあるのです。どうしてそのようなことが起きてしまうのか、簡単に見ていきます。
・水位が変動した
地下水の水位は、季節とともに変動していきます。そもそも地下水とは、雨や雪などによってもたらされた水が地中に浸透し、それが湧き出したものです。そのため、雨や雪が少なくなったり、周囲で大量の地下水が汲み上げられますと水位は低下してしまいます。もしも水位が低下しますと、地下水を吸い上げる際に空気を吸い込むことが多くなったり、場合によっては水が出なくなってしまったりする恐れがあります。
・設備の劣化
地下水を汲み上げるためには、様々な機器が必要になります。しかし使い続ければ、それらも劣化してしまいます。具体的には、ポンプのインペラ(羽根車)の損傷、給水管の穴、ストレーナーや砂こし器の詰まりなどが考えられます。お掃除で解決する場合もありますが、必要であれば部品の交換もしなければいけません。
井戸に詳しい方なら、DIYで修理してしまうことも可能ではあります。しかし多くの人は、井戸工事に関しては業者の方におまかせだと思います。そのような方は、井戸のメンテナンスについてもご相談されるのがよろしいでしょう。せっかく掘った井戸を無駄にしないためにも、お早めにご相談ください。