古くは井戸と言えば、ロープの先につけた桶や壺で水を汲み出していたものですが、時代が進むと、それに滑車が付き、更にはレバーを押すだけで組み上げられるポンプ式になり、最終的に現在では電動式のポンプが活躍するに至っています。
電動ポンプはスイッチを入れるだけでいくらでも水が組み上げられますので、住宅内へ井戸水を引き込んで生活用水にされる場合は、電動ポンプが多く使われるようです。深井戸でも電動ポンプなら組み上げが出来るというのも採用されている場所が多い理由の一つです。
しかし手動ポンプが廃れたわけではなく、まだまだ現役で使われています。例えばお庭で水撒きに使う程度であればそれほどの量は必要なく、しかも電動ポンプに比べるとランニングコストがやすいというのも利点の一つです。更に言えば、電気がない場所、電気が使えない時でも手動ポンプなら水を汲み上げることが出来るので、災害時に使用される井戸では手動ポンプの採用例もあります。ただ、手動ポンプは水位が深い井戸では使えない事がある点に木をつねかねればいけません。
結局、電動ポンプも手動ポンプもどちらも利点があるということで甲乙つけがたい状況です。
使用用途に合わせて取りつけることを井戸掘りのプロにご相談されるのがおすすめです。