井戸の水量が減る原因は様々なものがあります。周辺の地下水位の変化も多いのですが、頻繁に起こるのは井戸のスクリーンの目詰りです。
最近使用される井戸の形式としては打ち抜き井戸というものが多いのですが、これは地面に細長い穴を掘り、そこに穴の空いたパイプを通し、その穴から水を通すことで、不純物が井戸内に入り込まないようにしています。
これがスクリーンなのですが、細かい穴に砂や地下水中のミネラル分が目詰りを起こすことがあります。
初めの内は影響が少ないのですが、目詰りしている部分が増えてくると、やがてスクリーンから水が入らなくなり、地下水を汲み上げることができなくなってしまいます。
井戸の内部をクリーニングすることで、この詰まりを解消し、また水が井戸に入ってこられるようにすることが可能ですが、時に深さが100mを超えるような細い井戸の中を的確に掃除するには、知識と装備が必要不可欠です。
もしも井戸の水位が下がった、水量が減ってきたという場合は専門の業者へご相談された上で、メンテナンスをご依頼されてはいかがでしょうか。
場合によっては、メンテナンスより井戸を新設したほうが良い場合もあるので、その点についてもご相談されると良いでしょう。