昔の井戸は桶(つるべ)を落として水を汲み上げる事が多かったですが、現代は手動、もしくは電動ポンプで水を汲み上げるのが一般的です。井戸を使うのに欠かせないポンプですが、使っている内に何らかの不調を訴える事があります。そうなれば、満足に水を汲み上げる事ができません。原因が地下水位の変動という場合には井戸を大きくするなり、地下水が増えるのを待つなりするしかありませんが、不調の原因によっては改善することもできます。それでは、どのような不調があるのでしょうか。
ポンプの不調の原因として、井戸の詰まった砂が原因となっている事があります。井戸の種類によっては、ストレーナーと呼ばれるスリットの入った管を地中に刺します。そのスリットや砂こし器に砂が詰まりますと、水がせき止められてしまいます。また、井戸の底に砂が蓄積する事によって十分な水量が確保できなくなる事があります。このような場合は、原因になっている砂を取り除くことですぐに改善が期待できます。
それ以外では、ポンプの故障が原因になっているかもしれません。ポンプのインペラ(羽根車)などのパーツが劣化している場合、交換しなければいけません。また、給水管の途中に穴が開いていることも考えられます。
このように、ポンプの不調は砂かパーツの劣化が原因いなっている事が多いです。ポンプの設置やパーツの交換などは素人の方が簡単に行えることではありませんので、このようなトラブルについても井戸掘り業者にご相談されるのがよろしいでしょう。適切にポンプを修理すれば、また問題なく井戸を使えるようになるはずです。