震災の影響から、最近では井戸が災害時に役立つ水源として見直されるようになりました。ここではそんな井戸の種類をご紹介します。
掘り抜き井戸
井戸といえばこの井戸というくらい標準的な井戸です。ロープを付けたバケツを井戸の中に投げ入れて、底にたまっている水をくみ上げるといった使い方をします。内径が約60センチのものが最も多く見られ、深さは6メートル前後が一般的ですが、土の質によっては15メートル程まで深くできます。一般的に掘る場所を選ばす、水の量が少なくても井戸の筒口径などを調節することである程度の水の量を確保できるのが特徴です。しかしこの方法は穴を掘るのがとても大変なことと、井戸が壊れる危険を含んでいます。個人では行わないほうがいいでしょう。
打ち込み井戸
先端に小さな穴が開いた細い鉄の管をハンマーなどで地面に打ち込むだけといった簡易井戸です。最も経済的かつ簡単な井戸と言われています。しかし水量はさほど多くありません。最近は水洗トイレや全自動洗濯機など一件あたりの水の使用量が大きく増加したので、あまり普及していないようです。農業用等に使うのがよいでしょう。
打ち抜き井戸
約10センチの穴を掘ってパイプを入れることでその周りの水を引き込み、そこにたまった水をくみ上げるといった井戸です。打ち込み井戸よりは水量は多いですが、こちらもそこまで水量は確保できません。
井戸を個人で作ろうとすると大変な時間と労力、そして危険も伴います。災害時の水源に井戸をとお考えの方がいらっしゃいましたら、まずは井戸掘り業者へご相談されてみてはいかがでしょうか。