皆さんは井戸というとどんなものを思い浮かべますか?多くの人はテレビの時代劇などに出てくる、大きな穴が開いていて、バケツで水を汲み上げるようなものを想像すると思います。
このタイプの井戸は「掘井戸」と呼ばれていて、地面の上から下に向かって、人力で掘りながら壁を石で固めていくという、原始的なタイプのものです。このタイプの井戸は今では新設されることはほとんどありません。
一方、近代的な井戸というのは、地上から見るとほとんどそこに井戸があるということがわからないものです。このタイプの井戸が、掘抜井戸と呼ばれるもので、地上からボーリングマシンを使って地下深くまで掘り、地下水層まで達したところで地上からパイプとポンプ差し込み、そこから水を汲み上げる仕組みです。
このタイプの井戸は地下水位が深い場所でも井戸を作ることを可能としていますし、地上部分に露出するところがないので、大規模な井戸でもコンパクトにできます。
掘井戸と掘抜井戸は、用いられる工法も異なりますが、主な水源となる地下水位の深さが異なる点でも注目が必要です。一般的に地下水の水質は深い場所の水源のほうが良いと言われていますので、飲用水などとして使う事を検討している時は、深いさく井工事を検討してみましょう。