井戸というと、水道が家庭に無かった時代に使われていた古いものというイメージがあるかも知れません。しかし、最近また井戸が注目され始めていて、自宅に井戸工事をして井戸を作る人も増えてきています。井戸水は、水をくみ上げるための電気代がかかる以外はほとんどランニングコストがかからないことから、実に経済的な水資源と言えます。例えば、お子さんが夏休みに毎日庭で水遊びをする、複数台所有する車の洗車など、日常で大量に水を使うことがある場合、水道水でなく井戸水を使うことで水道料金の節約につながるでしょう。また、井戸水の温度は、年中ほぼ一定だと言われていることや、カルキが含まれていないなど、利用しやすい様々なメリットがあると言えます。では、井戸水のデメリットとしてはどんなことがあるでしょうか。例えば、気を付けておきたいのが、水質についてです。工場や畑などが近くにあると、井戸水が汚れてしまったり、井戸水に有害な科学物質が混入することなどが心配されます。飲用する場合は、事前の水質検査や浄水器を設置する必要があると言えます。また、井戸掘り工事や給水設備を設置するにあたって初期費用がかかります。深い井戸になればその分費用はかさんで来ますので、金額によってはデメリットを感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし井戸水というのはとても情緒があるもの。水道水との上手な使い分けで、快適な暮らしに役立てていけたら良いですね。