「大量に地下水を汲んだ結果、地盤沈下が発生した」そのような話を聞いたことがあるかも知れません。確かに地下水を汲みすぎると、地盤沈下が発生することがあります。まず、井戸水は地下の帯水層から汲み取ります。すると帯水層の水が減り、粘土層などの水分が帯水層に移動してしまいます。そうして粘土層などの体積が減ってしまうため、地盤沈下が発生するのです。ちなみに、逆に帯水層の水が増えすぎて地盤が上昇してしまう事もあるそうです。
一昔前は工業用に大量の地下水を汲んでいたため、地盤沈下が問題になることもありました。しかし現在は各自治体の条例によって規制されており、大量に地下水を汲めないようになっています。井戸工事を行う際には、その自治体の条例を調べる必要があるのです。もしも井戸工事をお考えでしたら、一度目を通した方が良いでしょう。
このような条例や事故から、井戸工事をためらっている方はいらっしゃるかも知れません。しかし、工業用の井戸ならまだしも、家庭で使用する程度の井戸ならあまり神経質になる必要は無いでしょう。実際に、その土地の地盤や揚水量まで計算して井戸工事を行うのも難しいと思います。条例についても揚水量についても、わからないことがありましたら一度井戸工事の業者に相談してみると良いでしょう。あなたの不安を解消してくれるはずです。