今、井戸が見直されています。万が一の災害時の備えとして、美味しい飲料水として、水道代の節約として、様々な理由から井戸水が利用されています井戸と言うと古臭いイメージを持たれている方も少なくないことでしょう。しかし、井戸水は時代に関係なく愛されているのです。そんな井戸ですが、一口に「井戸」と言っても種類があります。ここでは、その中でも代表的な「浅井戸」と「深井戸」についてご説明いたします。
「浅井戸」とは、その名の通り浅く穴を掘って作る井戸です。より厳密に言いますと、不圧地下水と呼ばれる水を利用する井戸のことです。地中の硬い岩盤まで掘削する必要が無いため、工事費用は安価で済み、施工期間も短くなります。気軽に井戸を作れるというメリットがありますが、地表に近い分、土壌の性質の変化に水質が大きく左右されるというデメリットもあります。逆に「深井戸」は、岩盤のさらに下にある被圧地下水を利用する井戸です。工事費用等の負担は大きくなりますが、水量と水質共に安定して供給されるというメリットがあります。井戸の深さそのものはあまり関係が無く、どちらの地下水を利用するかで分けられます。
どちらの井戸にも一長一短がありますので、一概にどちらが良いということはできません。井戸工事というものは地面の中を相手にするため、素人の方には判断が非常に難しい工事でもあります。もしも井戸の設置をお考えでしたら、業者の方にきちんと調査をしてもらうようにしましょう。