せっかく井戸を掘ったのに、茶色く濁ったり、保健所での検査で水質が悪く、そのままでは飲用に出来ないということでお悩みの方はいませんか?
そういう井戸は、大抵の場合は地中の浅い所に水脈を持つ浅井戸のようです。
浅井戸は、掘るのが簡単で設備の修繕やメンテナンスが楽ですが、地表付近の天候などに左右されやすく、水質も良くない場合があるようです。
もちろん、浄水器を通したり、煮沸消毒を行うことで飲用に供したり、調理用として使用できる場合もありますが、多くは庭の水撒きや、口に含まない用途がほとんどです。
一方、地下数十m以上の深い地層にある水脈から採水する井戸は、地表付近の天候や状況に左右されず、1年を通じて安定した水質を維持できることが知られています。これが、深井戸と呼ばれる井戸です。
深井戸では、地下深くまで伸びる井戸のメンテナンスや、掘削費用が高いことがデメリットになりますが、水質が安定していることはそれを補って余りある利点にもなります。
もちろん、深井戸でも水質が良くない例はありますので、深井戸だからとそのまま飲むのは危険です。深井戸を掘ってもらって水が出たら、保健所で調査をしてもらって、細菌数や溶け込んでいる金属成分について調べてもらうことが必要です。